昭和時代の夏!夜寝るときは、エアコンなしでもちゃんと眠れた!
私が子供だった頃、家庭にエアコンなどはありませんでした。当時はエアコンはとても価格が高くて、なかなか買える代物ではなかったのです。当時の価格からすると、安くても150,000~200,000円以上はしてたでしょうか?
勿論子供時代でも、夏は当然のごとく暑かったです。夏休みには「宿題は朝の涼しいうちにしなさい。」と先生たちによく言われていましたので、宿題は朝の8時~10時の間に済ませていました。
午後になるとやはり暑かったので、窓を全開にして昼寝をしていたのを覚えています。でも昼間冷房なしで平気で昼寝をしてたんですから、当時の暑さは現代のような猛烈性がいかになかったかというのがよく分かります。
あさがおやひまわりなど、身近な植物をよく植えていましたので、朝と夕方にじょうろで水を撒いていました。それだけで夏の昼間の熱が十分に下がって涼しくなっていたのです。
殆どエアコンをつけていた家は見かけませんでした。つけていたとしても、現代のような高級品ではなく、窓につける「ウインドファン」はありました。「ウインドファン」はただ冷たい風が出るだけで、一部屋を冷やす効力はありませんでした。
それに音がうるさくて、近所迷惑になるくらいでしたので、持っている家庭では殆ど使っている光景は見かけませんでした。
ですから夜寝るときでも、暑くて眠れないなんてことは今みたいに殆どなかったように思えます。夜もそれなりに涼しかったんでしょう。でも蚊が多くて、さすがに「かとり線香」がないと手足は蚊にさされてかゆみで眠れなくなる、ってことはよくありました。
勿論暑かったのには変わりありませんでしたから、窓は開けっぱなしで寝ていました。でもさすがに2階と1階の暑さの感じ方は違いました。
2階はやっぱりどうしても昼間の暑さの熱が残って、とても寝られる状態ではありませんでした。その理由は、自宅が西向きで、夕方になると西日がさして2階はとても暑かったからです。
ですが同じ家の中でも上と下では2~3度の気温差がありましたね。温度計を見てていかに違うかが子供なりに分かりました。
特に窓側寄りに寝るととても涼しくて、心地よい風に触れることが可能でしたので、油断してると寝冷えを起こす、なんてこともありました。もっとひどいときにはおなかを冷やして、下痢を起こすなんてことも日常ではよくありました。
昭和時代の日本は今ほど建物が立て込んでることも少なかったですし、アパート住いでも、2階に住んでいる人の話なんかを聞きますと、窓開けてるだけで十分いい風が入ってくる話などもよく聞いたことがあります。
それに山奥の田舎へ行くと、都会では味わえない涼しさを満喫することが出来ました。流れてる川も水がすんでいて、綺麗でしたし、その川で釣った魚をその場で焼いて食べると新鮮でとってもおいしかったです。
昔はエアコンなどなくても、自然の風が天然のエアコンだったと言えます。ですから電気代が高くつくこともなく、自分たちで色々工夫しながら涼しく寝る方法なども考えていました。
ですから昭和時代の夏はほどほどか、それなりの暑さだったからこそ、夜でもエアコンなしで眠ることが出来たと言えます。