異常気象の実態!季節の節目がなくなりつつある?

夏が長く感じるのは?都会に超高層ビルやマンションが増えたせい?

毎年9月の彼岸の頃になると、残暑もおさまっていよいよ本番の秋到来の時期を迎えます。でも最近はやたらと暑さが長く感じるようになり、少しも涼しくなって来た、といった実感が薄れつつあります。

夏が長く感じる…これは先々もっと増えるようになるかもしれません。

夏が長くなって、暑さがいつまでも長引く…この原因は先ほどご紹介した「ラニーニャ現象」もそうですが、時代の変化とともに、都市開発が進んだことも原因の1つです。

三大都市(東京・大阪・名古屋)ではどんどん超高層ビルやマンションが増えて、交通機関なども昔と比べて随分便利になってきました。しかし、そういった都市開発かが夏の暑さを今後も長引かせていく要因になっていくのは間違いないと言えます。

高いビルやマンションなどが多く立ち並び、ただでさえ土地の狭い日本にとっては場所から場所をさらに狭くさせています。一般の分譲住宅にしてもそうです。隣りと隣りの壁がもう殆どくっついている状態で、窓を開けると隣りの家の壁に簡単に指が届くくらいです。

それくらい今の日本は新しい建物を場所一杯にきちきちに建てています。ですから昔なじみの空き地や田んぼがどんどん減っていき、子供の遊び場までがビルやマンションの建設のために、全てなくなってしまいました。

その為、少子高齢化が進み、今では公園で子供達が遊ぶ姿など殆ど見かけなくなりました。

都市開発が進み、超高層ビルが街中に増えたことにより、夏の気温はどんどん上昇し、現代では夕方になっても気温が下がらないことから、「ヒートアイランド現象」と呼ばれています。

この「ヒートアイランド現象」とはどんな意味をするのでしょうか?それは山奥の田舎とは違い、大都市へ行けば行くほど気温が高くなる現象のことを言います。

この「ヒートアイランド現象」が起きるようになってから、三大都市では年間の平均気温が2~4度上昇したと言われています。特に夏などは平均気温の上昇は半端ではありません。

でも何もビルやマンションが建てこんできたからと言って、それだけが「ヒートアイランド現象」を引き起こしているだけではありません。大都市の車の量や排気ガス、道路の多さや広さや昼間冷房をつけることによる二酸化炭素の排出が、ますます「ヒートアイランド現象」に拍車をかけているのです。

でも皆さん!この「ヒートアイランド現象」が都市部だけでなく、その近郊の地域にも影響しているってことご存知ですか?

例えば海のない都道府県などは特に影響を受けやすいです。愛知県名古屋市の近郊の岐阜県は皆さんご存知の様に海はありません。特に岐阜県は山の多いところですから、名古屋市の超高層ビル開発が進み、「ヒートアイランド現象」をまともに受けやすくなっているのです。

特に日本中で一番暑いと言われている多治見市、そして岐阜市などは、真夏の時期は名古屋市より暑いのです。この原因はやはり特に多治見市は盆地ですから、名古屋から流れてくる熱風をまともに受けて、ますます暑さを増大させている、とも言われています。

海風がないので無理もありません。名古屋市でますます都市開発が進めば進むほど、岐阜市や多治見市の平均気温は上昇するばかりでしょうね。

返って都市開発は生活を便利にさせても、我々人間の健康状態を悪化させるリスクが高まっていく一方です。熱帯夜が増え、熱中症患者が後をたたない、異常気象までもが増えていく心配説もあります。