異常気象の実態!季節の節目がなくなりつつある?

おかしいぞ日本!どうして夏がこんなに長く感じるの?

日本の夏の暑さは年年「猛暑」と言った言葉が当たり前とされ、朝からじりじりと暑い日が続いています。

特に梅雨が明けると、太平洋高気圧の張り出しが強くなり、毎日35度を超える猛暑など連続です。その為に熱中症で病院に運ばれるケースは日常茶飯事です。

特に夜も気温の下がらない熱帯夜の日々が続き、朝から暑いわけです。暑さが残っていたのではなかなか涼しくならないのが現状です。

でも夏は暑くて当然なんですが、この異常な暑さをもたらしてるのは何が起こってるのでしょうか?天気予報などを見ていると日本の暑さをもたらしているのは海水の温度が左右しているのではないか?と言われています。

海水の温度に左右されるとは、一体どういうことなんでしょうか?海水の温度が高いことを「エルニーニョ現象」と呼び、反対に海水の温度が低いことを「ラニーニャ」現象と呼んでいます。

日本の暑さをもたらすのは、海水温が下がる「ラニーニャ」現象が原因だと気象庁では報道しています。ですから、夏の太平洋高気圧が一層強まり、猛暑の原因を作っているのです。

「ラニーニャ」現象は年中続いているので、暑さが長引いているのはこの現象が収まっていないから、とも考えれます。ですから最近は4月くらいからもう暑さを感じるようになり、9月になっても、残暑が厳しく、秋の訪れをなかなか感じません。

「ラニーニャ」現象は天候不順をもたらす傾向にあり、それが強ければ強いほど雨の量が多くなります。インドネシア近郊の海の上では、積乱雲がより発生しやすいのです。

だから昔と比べて雨の降り方や量が変わってきてるのは、もしかしたらこの「ラニーニャ」現象が引き起こしているのでしょうね。

「ラニーニャ」現象が長引いているから、夏の太平洋高気圧も威力がなかなか衰えず、秋になるころになってもまだまだ残暑は続き、高温多湿の日々も長くなっています。特に2016年(平成28年)の夏は長く感じて仕方ありませんでした。

しかもそれだけではありません。雨の量が日本全国やたらと多い事です。台風の発生はいつもの年よりだいぶ遅かったものの、発生後は次から次へと日本列島を縦断する有様です。

しかも大雨とはあまり聞いたことのない北海道や東北地方などでも、2016年は台風10号の直撃をまともに受け、思わぬ死者が出ました。台風の進路自体もおかしいです。大概は沖縄や九州が台風の通り道と言われてきましたが、2016年では本州を通過しないで、いきなり東北・北海道へ台風が襲うといった異例な災害が起こりました。

それに2016年は秋の訪れをなかなか感じません。8月のお盆を過ぎても、残暑は厳しく、9月になると曇りや雨の天気の悪い日ばかりで、日照時間など感じたことがありませんでした。

これぞまさしく「おかしいぞ!日本」です。9月の天候不順も「ラニーニャ」現象がもたらしたのかもしれません。

普通9月になれば、徐々に暑さが収まって秋らしい陽気に向かっていきます。ですが2016年はどういうわけかなかなか9月になっても、気温が高いままの高温多湿状態が続きました。そのせいで体調不良を起こす人が多くなり、病院を受診している人たちが多いです。

このままだと2020年の東京オリンピック開催の頃にはどうなってるのでしょうか?今後の気候がますます不安です。