高齢者が語る!春夏秋冬をもう感じなくなった理由とは?
65歳以上の高齢者の皆さんの世間話を聞いていると、「季節の変わり目を感じないね~!」といったことをよく耳にします。特に70歳以上になると、その季節の節目をちっとも感じないといった、意見を多く聞きます。
太平洋戦争を経験した年齢になるほど、その感じ方を強く思う傾向にあるようです。この年代の人々は子供時代は戦争で生きるか死ぬかの恐ろしい体験はしたものの、ちゃんと季節の変わり目はひしひしと感じてたそうです。
恐ろしい戦争が終わった終戦の日は天気がよくてとても暑かったとか、傍の川はとてもきれいで泳げたとか、春には毎年菜の花を見るのが当たり前だったとか、色んな子供時代の季節感の味わい方を感じていました。
ですが、現代の春夏秋冬にどうしても変化が感じられなくなった、とも話しています。やっぱり誰もが同じ考えです。春のうちから暑くて、少しでも外に出ると紫外線を浴びるからしんどくなったり、夏は夏で朝から暑くて体がこわばったり、足がつったりするなどの体調不良を訴え、夏が終わって急に涼しくなったかと思えば、風邪を引きやすくなったとか、冬は寒いのか暖かいのか感覚が分からなくなった、などが大半です。
高齢になって、体が思うように動かせなかったり、もう若いときの様にいかないってことも理由になりますが、やはり陽気の異常さには高齢者の皆さんは非常に敏感に感じています。
「いつまでたっても蒸し暑いのはおかしい!」「本当に春と秋って感じなくなったよね?」とか最初は自分自身の感覚が鈍感になったのか?と思ってた人もいましたから、やはり高齢者は高齢者なりにもう四季折々を感じることは少なくなってきました。
食べ物にしても、昔は無農薬で野菜や果物を育てていましたし、家畜で鶏を飼っていた家も多く、卵を店で買うことなく、全て自家製で生活を成り立たせていました。
高齢者が四季折々を感じなくなったのは、何も気候の変化ばかりではありません。食べ物にも四季を感じなくなったそうです。やはり自家製でやってきた人は特にその思いが強いです。
年中ビニールハウスで栽培しているから、スーパーでどんな野菜でも果物でも買えるし、魚類にしても季節の魚と言われることなく、年中売っているのでもう春夏秋冬は身近なところからどんどん感じなくなってきつつある、ということです。
最近の高齢者の皆さんが特に興味を引くのが、自然災害の多さです。大地震、ゲリラ豪雨、火山噴火、台風の多さなど、自分たちの若いころと比べたらどんどんそういった自然災害が増えてきたので、最悪日本は沈没するんじゃないかと思っています。
よく大地震や台風なんかで被災した高齢者の皆さんのインタビューを聞いていると、「生まれて初めてこんな体験した。」といったコメントを多く聞きます。それくらい自然災害が増えているのを高齢者の皆さんはひしひしと感じているのです。
ですから現代の高齢者はのんきに四季折々って味わう余裕がなくなっているのが分かります。これが高齢者の春夏秋冬を感じなくなった最大の理由です。