異常気象の実態!季節の節目がなくなりつつある?

突然の悲報!広島豪雨で昔お世話になった上司が亡くなった!

自然災害は本当にいつどこで起きてもおかしくありません。でも私の人生で突如悲しい知らせが舞い込んできました。それは20代のころ勤めていたかつてお世話になった上司が広島豪雨で亡くなってしまったのです。

そのお世話になった上司は、私が通販の電話受付と入力業務をしていた時の「主任」と言われる方でした。当時30代半ばだった上司はとても面白い人で、優しい男性でした。なかなか結婚相手が見つからず、ある時お見合いの話が持ち上がり、とんどん拍子で結婚が決まりました。

実家が広島だったことはよく聞いていました。たまたま転勤で名古屋に来ていたのですが、生まれが広島地方だったことも有り、向こうの方言で話していました。自分のことを「わしは~」と言ったり、「何を言ってるの?」を広島弁で「なにをゆうちょるん?」と結構笑わしてくれました。

結婚したお祝いに同僚の皆と、上司の新居へ押しかけたことがあります。結婚祝いの品物を持参して。その時の奥様との仲睦まじい姿は今でもはっきり覚えています。

私が当時勤めてた通販の会社を退職後、上司は2年後奥様と一緒に広島へ帰りました。それからは音信不通になってしまいました。

でも当時の同僚はその上司とは連絡を頻繁に取りあっていて、年賀状も毎年出し合っていたそうです。ですからその同僚から連絡があると上司の近況が分かったものです。

しかし、2014年(平成26年)8月20日、広島豪雨が発生しました。上司は広島県の安佐南区に住んでいることはかつての同僚から聞いていました。テレビのニュースで広島の安佐南区が大雨で土砂崩れを起こしたと知り、「え?まさか?」と耳を疑いました。

そして翌日朝刊の記事の広島豪雨の犠牲者の名前を見ると、上司の名前が掲載されていたのです!かつての同僚が電話をしてきて、「この情報は間違いないよ!私住所知ってるし!」ですが、同僚は真相を確かめたくて、広島の警察に問い合わせたそうですが、親戚でもないのに、個人情報だから詳細は教えられないと却下されたそうです。

広島豪雨の原因は秋雨前線がもたらした暖かい湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定で起こった自然災害と言われています。

上司は山奥に家を建てて住んでいたそうですから、やはり大雨で土砂崩れにあって、運悪く生き埋めになってしまったんでしょう。テレビで見た土砂崩れは本当に残酷でした。あれが原因で上司が亡くなってしまっただなんて…!! 当時は信じることが出来ず、新聞に掲載された名前も同姓同名であってほしいと願ってました。

ですが、上司の名字は珍しいので、同姓同名の可能性はありません。それに年齢だって一致してましたから、ほぼ間違いないでしょう。

遠い広島ですから、お葬式にも行くわけにもいきませんでした。奥様やお子さんのことを考えるととても他人事とは思えません。どんなにお辛い思いをしたことでしょう。

集中豪雨からゲリラ豪雨へ。大雨はこんなにも簡単に人間の命を奪ってしまうものなのか?と改めて自然災害の恐ろしさを知ることとなりました。でもどんなに悲しんでも、上司はもう2度と戻ってきません。

若いときの思い出は悲しい思い出と変わってしまいました。今はただただ昔のお世話になった上司に対してご冥福をお祈りするしか私には出来ません。